巷は電子出版で盛り上がっているけれど、イマイチ違うよなぁと、ずっと思っていた。最大の理由は「紙に勝るデバイスは無い」という点。
ところが、以下のエントリの予測6を見て、目から鱗が落ちた。
iPadのインパクト、私の予想8
始めに言っておくと、iPad というデバイスの話ではない。コンテンツ供給者、つまり作家の立場から見た電子出版の話。今まで、作家の立場からすれば出版社から発売するか、同人で発売するかの選択肢しかなかった。紙で大量に出す以上、これはある意味で当然だ。
しかしながら、これが電子出版になると話が変わってくる(というか出版という言葉がおかしい)。作品は電子データなので、流通コストが限りなくゼロになる。つまり、誰でも本を発売することが出来るようになるのだ。しかも利益率は印税どころではない。
考えてみれば当たり前の話なのだが、なぜか個人的に「今ある本を電子化して流通させる」という思い込みがあったみたいだ。もしかすると、電子出版の流行を望んでいるのはユーザではなく、作家なのかもしれない。
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